2017年11月27日
シチズンファインデバイス株式会社
シチズンファインデバイス株式会社(本社:山梨県南都留郡富士河口湖町、社長:近藤 隆造)は、製造工程内の自動検査ラインで寸法を計測するデジタルゲージ(接触式変位センサ)の新製品を発売。業界初となる異物侵入を防ぎ、切削油が本製品に直接かかる環境下でも使用可能な「SAシリーズ エアパージ仕様」を発売します。
デジタルゲージ(接触式変位センサー)「SAシリーズ エアパージ仕様」
■モデル数 | 2モデル型式
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■発売日 | 12月1日 | ||
■価格 | SA-S110AP 108,000円+税 SA-S510AP 78,000 円+税 |
デジタルゲージ(接触式変位センサ)は、測定物に測定子が触れたときのスピンドルの動き量を内部のセンサで読取り、変化量を数値化する測定器で、主に高精度の測定が必要な製造工程内の自動化ラインで用いられています。2015年発売以来、正確性と耐久性を従来製品の約20倍向上させた堅牢ボディで好評を得ているSAシリーズは、アブソリュート方式の採用により、ミスカウントしにくい、原点合わせが不要などの特長を持っています。
近年、切削及び研磨加工の現場では、加工機械の中で電気的寸法測定を行うことにより、生産効率を高めたいという要望が多い中、加工に用いる切削油は浸透性が高く、既存のゴムベローズ(ゴム製の伸縮管)仕様のデジタルゲージでは、切削油の浸透や、ゴムベローズの破損時の検出器内部への異物侵入を防ぎきれませんでした。
今回の新製品は、ゴムベローズではなく、エアパージを採用することで、検出器本体にエア供給を行い、内圧を高めることにより、外部からの異物侵入を防ぎ、切削油等がかかる過酷な環境下でも使用可能となりました。
主な特長
- エアパージにより異物侵入を低減することで、切削油のかかる加工機械の中でも測定可能
- ミスカウントをしにくく、原点合わせが不要
- 堅牢ボディにより高い耐久性を実現
用途・実用例
製造工程内の自動検査ライン (部品切削、研磨、切断、組立など)
使用される業界
自動車部品業界、ベアリング業界、電子部品業界
仕様
型式 | SA-S510AP | SA-S110AP |
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測定範囲 | 10mm | |
最小読取量 | 0.5μm | 0.1μm |
指示精度(P-P)※2 | 2μm | 1μm |
測定力※3 | 1.5N~3N | |
供給空気圧 | 0.05~0.1MPa | |
質量 | 約160g | |
使用温湿度範囲 | -10~55℃ 35~80%RH (結露および氷結なきこと) |
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保存温湿度範囲 | -20~60℃ 35~80%RH |
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アース方式 | コンデンサアース | |
ケーブル | 別売 オプション | |
測定端子 | セラミック球 直径3.175mm |
※1 業界初 エアパージ仕様のデジタルゲージとして。2017年11月27日時点 当社調べ
※2 仕様値は周囲温度20℃時の値です。
※3 供給エア圧により、変動します。
お問い合わせ
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- シチズン時計株式会社
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